嫌われる勇気を読み終わった。母にとって定期的に読み返すと心が整う、安定剤のようなものらしい。
5、6年にも読んだはずなのに、何一つ覚えていない。これは本の内容のせいではなく、自分の記憶力の問題。しかし良かった。喜多川さんの運転者にも通じる部分があって、今の自分にはすごく腑に落ちる内容だった。
読み終わってしばらくすると、大学時代の友達から電話がかかってきた。前職で同じ業界で、たまにランチなどもいっていた仲。元気で過ごしているか気にかけて連絡をくれたらしい。
たわいもないことを話していると、彼の口から「最近調子が良くないんだよね」と一言。吃音のことらしい。
彼はうつのことを話した数少ない友達だ。それを話したときに、実は自分も吃音に悩んだ経験があると教えてもらった。どうやら波があるようで、ここ2ヵ月は過去一悪いようだ。営業の仕事なので、喋らないで済む日はまず無い。
一日が終わると、今日も大きなトラブルなく乗り越えられた、と安堵するらしい。”乗り越える”という一言から彼の苦悩が伝わってくる。
このまま続けるのか、営業以外に移動させてもらうのか、辞めるのか。いずれにしても動くなら妻には伝えないといけない。けど、はずれくじを引いたって思われないか不安、と言っていた。
自分は彼の仕事ぶりを知っている。すごく周りを観察していて、ちょっとした変化に気付ける。何より、その”はずれくじ”不安を友達に言える純粋さが素敵だと思う。君は大丈夫だ。自分を愛してあげて。
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